では万博がらみの本を1冊。
水曜の朝、午前三時
著:蓮見圭一

四十五歳の若さで逝った女性翻訳家が、娘のために遺した四巻のテープ。
そこに語られる無惨な恋、許されぬ過去、そして「ひとつの死」。
誰もが何かを探していたあの時代が、鮮やかによみがえる。
追憶の光と影、切なさと歓びに涙がとまらない、感動の告白小説。
という紹介の通り、この本の主人公は45歳という若さで亡くなってしまいます。確か重い病気を患うのです。それでこの女性翻訳家が恋をした舞台、それが大阪万博なわけです。彼女は大阪万博で万博のコンパニオンをしてその先で男性が恋に落ちます。とても素敵な男性に。しかし、その男性にはとても重大な秘密が隠されていたのです。
それは…彼はなんと朝鮮人。偽名を使っていたのです。作者はその男性を愛しすぎていたあまりに、その嘘を許すことが出来なかったのです。

かなり前に読んだので紹介があいまいですが、この本は大阪万博を見ていない10代の私達でも少しの知識があれば情景をとても楽しめる1冊です。